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執筆者の写真亀下 渚

なぜ新しい技法を生み出したのか


自分に合った表現方法がなく、染色を続けるためにはいくつか問題があったために新しい

技法が絶対に必要でした。


染色には広い作業場、水を沢山必要とした大きな洗い場、高温を長時間保てる蒸し器が必要です。(全てがそうではありません)

それは自宅では困難で、自分の得意とする細かい描写、細い線を表現できる染め方と染料、そして作業の上で出てくる問題点をクリアすることが大きな壁でした。

自宅でも作業を続けて、作家として長くやり続けるためには染料を研究して自分だけの調合をうみだすことが大きな鍵となり、作品を生み出しながら技術を成長させる方法を続け、今もなお研究中です。


最初は綿から初めて現在は絹に染められるようになりましたが絹は繊維がとても細く、染料を置いた瞬間にじわ〜っと広がってしまい全く描けませんでした。

綿と絹では描き味も染料の走り方も乾いたと時の色の変化も全く違った為、絹に変えた時はかけていたものは書けなくなりました。

でも着物を制作するためにも、染色に携わるものとしても取得したい技術でした。

習得までに6年かかってしまいましたが、これからも研究を続けて可能性を広げたいです。


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