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技法に関して

作品紹介の際、​オリジナル染色技法として記載しておりますが

オリジナル染色技法とはなにかを紹介するページです。

※なぜ新しい技法が必要だったかはブログに記載しました

染料には京友禅、加賀友禅、江戸小紋、ロウケツ染、などがありますが私が応用したのは沖縄の伝統技法である紅型染です。

染液の作り方も応用しているので、現在では紅型染めとも異なったものになっています。

紅型染は大学では習ってはおりませんので、全て調べ研究し独学で今の状態にたどり着きました。

工程

布を洗う→蒸気をかけてを伸ばす→染める→熱処理→洗う(作品によっては洗わないものもあります)

→アイロンをかける→染める順番によっては染めるに戻って繰り返す

 

●染液

日本画のように粉の状態の染料から助剤等をすり鉢で擦って染液を調合します

●染め方、染料

布、出来上がりの作品の表現方法によって手順は多様にあり、入念に計画を立ててから実行します。

工程が多い為、下書きも7割くらい描いてから染めることも多いです。

気温、気候、季節によって微妙に染料の入り方が違うので調合を変えます。

●筆

細い筆、平筆、刷毛用の筆、指、

綿の時には割り箸の先を削ったものでも描きます。

(絹は切れてしまうので描けない)

●素材

おもに絹です。

最初は綿から始めて6年かかってようやく絹にかけるようになりました。

綿から絹へ変わったことで何がそんなに難しいかと言いますと、繊維がものすごく細く、染み込みが良いため一滴おとすとじわー!っと素早くひろがってしまうこと、そしてなにより乾いた後、全ての筆跡が浮き出てきて目に見えて残るため作者の技術が明確に反映されることでした。

描けていたはずのものは描けなくなり、そこからまた研究を重ねて今の状態になりました。

染色の職人さんがどれだけすごい技術なのかを改めて知りました…

 

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